Access開発
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SQLServerにアップサイジング
SQLServerにアップサイジングとは、Micriosoft Accessだけで構築したシステムにSQLServerを組み合わせて本格的なクライアント/サーバーシステムに移行する方法です。
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Micriosoft Accessのオブジェクト
オブジェクト名 | 機能 |
テーブル | データを蓄積する機能。データベースの本体。 |
クエリ | テーブルのデータを操作したり問い合せたりする機能 |
フォーム | テーブルにデータを登録したり、処理の起動を指示するなどの画面を作成する機能 |
レポート | テーブルに蓄積されたデータを紙で出力するレポートを作成する機能 |
ページ | ブラウザ(インタネットエクスプローラー、FireFoxなど)で見る画面を作成する機能 |
マクロ | 画面操作で実行するアクションを選択し、プログラムを記述しなくても処理を実行する機能 |
モジュール | テーブル、クエリ、フォーム、レポートを操作するためにVBAというプログラムを記述する機能 |
システム構築はEcxleやWordなど手作業で行っていた管理や処理をAccessのオブジェクトだけを活用しました。
アップサイジングはこれらのオブジェクトの中で、テーブル、クエリで行う処理をSQLServerに移すことで、クライアントのパソコンの処理を軽くする方法です。
SQLServerは金融機関や医療機関などでも利用されている製品です。障害発生などによりデータが破損してしまった場合に備え、データの複製を別サーバに作成するための機能やデータに対するセキュリティー機能の強化、ビジネスインテリジェンスと呼ばれるデータを活用する機能などAccessが持つシステムの障壁を乗り越えることができます。
また、SQLServerのライセンスが無償のExpress Editionを活用すれば、無料でSQLServerを使うことができます。Express EditionはSQLServerを使ったシステムの中では小規模向けとありますが、データサイズが10GBまで対応していますので、Accessの限界を大きく超えています。テーブルだけの利用だけならExpress Editionを使う手も効果的です。
2通りのアップサイジング方法
弊社が提供するアップサイジング方法には大きく分けて2通りの方法があります。
1.ODBC接続でテーブルだけを活用する
ODBC(Open DataBase Connectivity)接続を利用して、テーブルだけをSQLServerのテーブルを参照する方法です。Accessのオブジェクトの中でテーブルだけをSQLServerに移行する方法です。
メリット | 複数のmdbをひとつにまとめられ、データのセキュリティーが向上する。またクエリなどのAccessの資産を引き継げる。 |
デメリット |
SQLサーバーの機能がフルに使えない。Accessエンジンを使うため速度の問題が解決しない。 |
こんなお客様におススメ | ・仕様が確定せず、まだいろいろな機能を開発する予定がある。 ・複数のAccessが存在し、データの管理が煩雑になってきた。 ・データのサイズが2GBに近づいてきた。 |
2.ADPファイルを作成する
Accessの「mdb」ファイルを「adp」ファイルに変更する方法です。ローカルのAccessで行っていたテーブル、クエリはサーバーのSQLServerの機能を使います。つまりサーバ側で処理をして、結果だけをローカルに返しますので、処理速度が向上します。「mdb」ファイルを「adp」ファイルに変更するにはAccessのアップサイジングウィザードを使います。
メリット | 処理速度が向上し、安定的な本格的クライアント/サーバーのシステムが構築できる。 |
デメリット |
Accessの資産をそのまま引き継げない。クエリ、プログラムなどは書き直さなければならず、詳細設計からやり直すぐらいの感覚が必要。また、サーバーの管理技術が必要。 |
こんなお客様におススメ | ・仕様は確定し、安定運用を行っている。 ・処理速度の遅さで、業務の運用に支障がでてきた。 ・システム統合を検討している。 |